はじめに
日本全国には数多くの温泉地がありますが、その中でも特に隠れ家的な魅力を持つ温泉地として、山形県の肘折温泉が挙げられます。江戸時代から続くこの秘湯は、湯治場としての歴史を持ち、訪れる者を昭和レトロな雰囲気で包み込む温泉街が特徴です。肘折温泉は、都会の喧騒を忘れ、ゆっくりとした時間を過ごすには最適な場所です。本記事では、そんな肘折温泉の魅力をたっぷりとご紹介します。
山形県の魅力あふれる温泉は格別！
山形県は、山々に囲まれた自然豊かな県であり、観光地としても最高に魅力的です。山形駅からも山が見え、自然に囲まれた豊かな街を体感できます！！
山形の食文化は特に素敵で、特に蕎麦やさくらんぼ、山形牛などはどこの県にも負けないおいしさ。また、山形は歴史と文化が色濃く残る地域でもあり、寺院や城跡などの歴史的なスポットが数多く点在しています。レトロな町並みや旅館などがお好きな方には、もってこいの街です。
その中でも、山形県の温泉地は特に訪れる価値があります。
肘折温泉の歴史と背景
肘折温泉は、山形県の北西部、最上郡大蔵村に位置する温泉地です。この温泉地は、江戸時代から湯治場として栄えてきました。肘折温泉の名の由来は、最上川の支流が肘のように折れ曲がっていることに由来します。この地域は、山間の自然に囲まれており、冬には雪深い地域となりますが、その分、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。
そのため、冬に訪れるにはなかなか難易度が高いところだと思います。なるべく、春先や暖かくなってきた頃を狙って訪れることをおすすめいたします！
肘折温泉は、その昔、戦国武将や旅人たちが湯治に訪れた場所としても知られています。温泉街には、今でも当時の面影を残す建物や風景が数多く点在し、街をあるけば、その歴史を体験することができます。また、昭和時代には温泉街が発展た名残で、そのレトロな雰囲気が現在も色濃く残っています。昭和の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる肘折温泉は、現代の喧騒から離れた静かな時間を過ごすには最適です。
昭和レトロな温泉街の魅力
肘折温泉の魅力の一つは、昭和レトロな温泉街です。温泉街を歩けば、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。古い木造の建物や狭い路地、レトロな看板などが並び、懐かしい雰囲気が漂っています。この温泉街には、昔ながらの商店や食堂が軒を連ねており、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。
温泉街の散策ポイントとしては、まずは温泉街の中心部を歩いてみましょう！
そこには、昭和時代に建てられた建物が今でも残っており、その雰囲気を楽しむことができます。かなりレトロな建物が点在しているため、街を歩いているだけでとても楽しいです。
また、温泉街にはいくつかの共同浴場があり、地元の人々も利用するこれらの浴場で、地域の生活に触れることができます。ただ、入口がちょっと入りづらい共同浴場もあったりしますので、そこは勇気を持ってトライしてみてください！笑
肘折温泉の隠れ家的な秘湯
肘折温泉の温泉は、アルカリ性の泉質で、肌に優しく、湯上がり後も長く体が温まります。温泉街にはいくつかの旅館があり、それぞれが個性的な温泉体験を提供しています。
秘湯の紹介
まずは温泉街の中にある伝統的な旅館を訪れてみてください。これらの旅館は、長い歴史を持ち、昭和の時代から続く温泉文化を今に伝えるかのように、ひっそりと佇んでいます。旅館の多くは木造の建物で、その建築様式にも昭和の面影が残っています。温泉の源泉かけ流しの湯は、肌をしっとりと潤し、疲れを癒します。また、貸切風呂を備えた旅館もあり、プライベートな時間を重視する方にはとてもおすすめです。
癒やしの湯治体験
湯治ができるのも、肘折温泉ならではの楽しみ方です。
湯治とは、長期間にわたって温泉に浸かり、体を癒す療養の一環です。肘折温泉では、この伝統的な湯治文化が今もなお続いており、長期滞在を前提としたプランを提供する旅館もあります。長い時間をかけて、じっくりと温泉に浸かることで、心身ともにリフレッシュできます。私も、いずれは長期の湯治予定をたててゆっくり温泉を満喫したいものです…！！
肘折温泉周辺の観光スポット
肘折温泉を訪れた際には、温泉街だけでなく、周辺の観光スポットもぜひ訪れてみてください。肘折温泉の近隣には、自然や歴史を感じることのできる観光地が点在しています。今からおすすめする場所は、徒歩でゆっくり散策できる場所になりますので、温泉街を散策する際の参考になれば嬉しいです！
おすすめは、「地蔵倉」「肘折ダム」「旧郵便局舎」「小松淵」です。これらのスポットは、温泉街の散策と合わせて楽しむことで、より深い肘折の魅力を味わうことができます。
旧郵便局舎
旧郵便局舎は、昭和初期に建てられた歴史的建造物で、肘折温泉の昭和レトロな雰囲気を象徴するスポットの一つです。この建物は、かつての郵便局として使用されていましたが、現在ではそのレトロな外観と内部の保存状態がとても良いため、観光スポットとなっています。
旧郵便局舎の外観は、木造の温かみのあるデザインで、当時の日本の建築様式を今に伝えています。内部には、昔の郵便局の様子が再現されており、当時の道具や郵便物が展示されています。まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わいながら、当時の日本の生活や文化に触れることができます。
小松淵
小松淵は、肘折温泉近くに位置する美しい渓谷で、清らかな水が流れる癒しのスポットです。この淵は、昔から地元の人々に親しまれており、その静かな佇まいが心を落ち着かせてくれます。
小松淵周辺には遊歩道が整備されており、散策しながら自然の美しさを楽しむことができます。特春先や夏には、涼しい風が吹き抜けるこの場所で、川のせせらぎを聞きながらリラックスすることができます。秋には紅葉が美しく、人気があります。肘折温泉での滞在中に、静かで美しい自然を感じるために、ぜひ小松淵を訪れてみてください。
肘折ダム
肘折ダムは、肘折温泉の近くにある壮大なダムで、最上川の支流に位置しています。このダムは、地域の水資源管理と発電を目的に建設されましたが、その独特で美しい景観から観光スポットとしても人気があります。
肘折ダム周辺には遊歩道が整備されており、ダムの雄大な姿を間近で見ることができます。ダム湖の水面に映る山々の風景は、季節ごとに異なる表情を見せ、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。肘折温泉に滞在中、自然と人工のコントラストを楽めるスポットとして、肘折ダムへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
地蔵倉
地蔵倉は、肘折温泉から少し足を延ばした場所に位置する神秘的なパワースポットです。この場所は、地元の人々から「地蔵倉さん」と呼ばれ、古くから信仰の対象となっています。地蔵倉には、岩壁に彫られた地蔵尊が祀られており、その姿は訪れる人々に静寂と畏敬の念を抱かせます。
地蔵倉は、自然に囲まれた静かな場所であり、訪れるだけで心が洗われるような感覚を得ることができます。また、地蔵倉への道中には美しい景色が広がり、四季折々の自然を楽しむことができます。
地蔵倉に訪れる際の注意点！！
地蔵倉はかなり足場が悪く、狭い山道を登ってやっとたどり着けます。そのため、軽装で行くことはあまりおすすめできません。狭い道の横は急斜面になっており、転んだら確実に死を目の当たりにするでしょう…。（私はスカートとローファーで登りましたが、コケたらこの世から消えるなと思いました。）
この狭い道を歩いていきます！！！！
「手掘り洞窟風呂」が魅力の旅館「松屋」
1. 旅館 松屋の魅力
旅館 松屋は、肘折温泉の中心部に位置し、昭和レトロな雰囲気とともに、現代的な快適さを兼ね備えた宿です。この旅館は、温泉街の静かな環境の中にあり、散策する際にはとても便利な立地にあります。しかし、駐車場までがすこし遠いので、その点は要確認です！
温泉と施設
旅館 松屋の温泉は、源泉かけ流しのアルカリ性温泉で、肌に優しく、ゆったりとした時間を楽しむことができます。大浴場や露天風呂など、多彩な浴槽が用意されており、好みに応じて楽しむことができます。また、貸切風呂もあり、手彫りの温泉にゆったり入浴できるのがかなり贅沢な気持ちにさせてくれます！贅沢な貸切温泉で、プライベートな時間をゆっくり過ごすことができます。
館内には、レトロな雰囲気のある食堂や、くつろげるロビーなどがあり、心地よい空間でのんびりと過ごすことができます。料理は地元の新鮮な食材を使用した和食が提供され、季節ごとの美味しい料理を楽しむことができます。特に５月は、地元の食材を使った山菜料理が豊富に楽しめます。食べたことのない山菜が多々あり、かなり楽しめました！
アクセス
お車の場合
舟形ICから車で約35分
電車の場合
新庄駅からバスで約55分
まとめ
肘折温泉は、山形県の隠れ家的な温泉地として、訪れる人々に特別な体験を提供してくれます。昭和レトロな温泉街を散策し、隠れ家的な秘湯で癒やしの時間を過ごすことで、現代の忙しさを忘れ、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
また、地蔵倉、肘折ダム、旧郵便局舎、小松淵といった周辺の観光スポットも巡りながら、旅館でのんびりとした宿泊を楽しむことで、肘折温泉の魅力をさらに深く感じることができるでしょう！
ぜひ、次回の旅行先に肘折温泉を選んでみてはいかがでしょうか？この静かで落ち着いた温泉地で、特別なひとときを過ごしてみてください。
